会長 杉山 千尋
当協会は、１９９１年６月、国際・国内の航空貨物輸送に関わる航空フォワーダー（航空貨物利用運送事業者）により構成される団体として設立された一般社団法人です。航空フォワーダーによる航空貨物輸送サービスが、利用者ニーズと時代の要請に応え、安全で効率的なサービス提供を通じ、わが国経済の発展と世界的なサプライチェーンの維持に貢献できるよう、様々な協会活動に取り組んでいます。
当協会は、教育訓練事業を事業活動の主要な柱としており、業界新入社員向けの基礎講習会や、IATAディプロマ試験の事前講習会に加え、特に、航空安全や航空保安に関わる教育に力をいれております。安全関係では、２０２３年３月より、IATA認定の「CBTAプロバイダー」として危険物講習会を開講し、会員企業の皆様のみならず、荷主企業で危険物取扱に関わる方々も対象にした教育訓練事業を実施しております。航空保安の分野でも、２０１５年以来、国土交通省航空局の認定を受けた認定保安教育訓練支援機関として、RA（特定航空貨物利用運送事業者）従業員等に対する教育訓練事業を実施しています。
航空貨物輸送を巡っては、現在、業務のデジタル化、SAF燃料の導入による環境負荷の軽減、トラック輸送の「２０２４年問題」に対応するための物流の効率化、具体化に向けて動き出す成田空港の新整備構想への対応等、様々な課題に直面しています。当協会としては、各種課題に関する最新動向の把握と会員各社への情報提供、新たな取り組みが業界に一層拡大浸透するための基盤づくりに取り組んでまいります。
会員各社がそれぞれ展開する航空フォワーダービジネスを下支えする存在として、会員企業はもとより、関係省庁や航空会社等関係の皆様と対話を行い、連携を図りながら、今後も、協会活動に邁進していきたいと考えておりますので、引き続き、変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。